スポーツ施設の備品が災害時に役立つ
多用途パネル「QUAD BOARD」のコンセプトモデルが公開

総合スポーツ器具メーカーのセノーは、岐阜プラスチック工業とスポーツ施設の器具備品・防災器具に関して共同開発し、コンセプトモデルとなる「QUAD BOARD(クワッドボード)」を発表した。

全国的にさまざまな自然災害が発生し、防災意識が高まるなか、防災場所や避難所として活用されるスポーツアリーナや学校体育館、地域公民館などでは、安心・安全に過ごしやすい環境作りやパーソナルスペース・プライバシーの確保、さらには感染症の予防など、多様な非常時対策が求められている。

こうした課題に対して、両社は非常時だけではなく日常でも役に立てる「新しい防災のカタチ」の商品化を目指して、共同開発がスタートしたという。

今回発表された「QUAD BOARD」は、フェーズフリー(備えない防災)の観点から生まれた、余分な保管スペースを必要とせず、日常使いもできる防災用品である。

ボードには、岐阜プラスチック工業が手がけるプラスチック製ハニカムパネル「TECCELL®(テクセル)」を使用。これは高剛性と軽量を兼ね備えた、扱いやすく頑丈なボードだという。

▲プラスチック製ハニカムパネル「TECCELL®

これを組み合わせて、日常ではボールカゴや運搬台車、多用途パーテーションとして使用可能。また、非常時には、避難所生活に必要な間仕切り・テーブル・ベッド・チェアーなどとして使うことができる。End