ライゾマティクスは2021年4月、CryptoArt（クリプトアート）を販売するオリジナルのプラットフォーム「CryptoArt-Experiment」のβ版をオープンした。

フロント実装をflowplateauxが、バックエンドとブロックチェーンはKyuzanが担当し、企画全体を技術と表現の新しい可能性を探求するライゾマティクスが担当した。

現在、NFT（代替不可能な暗号資産）によって、永続性／相互運用性／唯一性を保証し、価値を担保されたデジタルアート作品「CryptoArt」と、その取引を支えるさまざまなプラットフォームが世界中で展開されている。

このCryptoArtには、広告主導ではない、非中央集権的な新しいエコシステムとして、多くのアーティストが賛同。しかし、PoW（プルーフ・オブ・ワーク）が引き起こす高い環境負荷や暗号通貨の大きな価格変動、マーケットプレイスが抱える不透明性、アートの社会的価値、芸術が広く経済の交換媒体になる疑問など、さまざまな問題も浮き彫りになっているという。

そこで、今回公開されたβ版では、ライゾマティクスのデジタルアート作品を中心に、近年急速に注目を集めるNFT、CryptoArt、マーケットプレイスを、テストネットワークのETH（イーサリアム）でシュミレーションすることができる。

今後はこれらを実際に売買することも視野に入れ、NFTとCryptoArtを取り巻く状況を分析して可視化し、多様な視点から議論のきっかけを創出するとしている。