日系アメリカ人デザイナー真崎嶺が人種差別を問う
新刊書「サラリーマンはなぜサーフボードを抱えるのか?」

米ニューヨーク生まれで東京在住の日系アメリカ人グラフィックデザイナー 真崎嶺(Ray Masaki)は、日本のデザイン業界における白人至上主義の背景について綴ったバイリンガルの新刊書「サラリーマンはなぜサーフボードを抱えるのか?」(Why is the salaryman carrying a surfboard?)を発売する。

同書では、なぜ日本の雑誌や広告には白人/ハーフのモデルが多いのか、なぜ日本の商品パッケージや洋服には間違った英語が使われているのか、日本人が無意識的に行っている黒人のステレオタイプ化とはどういうものか、といった社会に根付く日本人にとっては当たり前と思われがちな人種差別の問題を、その歴史的背景とケーススタディを用いながら読み解いていく。

ポスト・Black Lives Matterの時代に求められる知識と考え方とはなにか、そして、日本社会から人種差別をなくしていくために、クリエイティブ業界が果たすべき責任とはなにか、日米にバックグラウンドをもつ著者の視点で綴られている。

社会がますますグローバル化し、多様性&インクルーシブネスが求められるこれからの時代において、デザイン、広告、メディア業界に携わる人だけでなく、すべてのコミュニケーションの仕事にかかわる人のための1冊となっている。End