デンマーク・デザインを現代に合わせて再考
TAKTの新作チェア「Arc Chair」

デンマーク・コペンハーゲンのファニチャーブランド TAKTは、Line DeppingJakob Jørgensenによる同国のデザインデュオ Depping&Jørgensenとコラボレーションしたチェア「Arc Chair」を発売した。

サステナビリティを重視するTAKTは今回、同デュオとともに時代を超越してエレガントなデンマーク・デザインのアーキタイプを現代に合わせて再考。一体になった背もたれと肘掛けは、古代ギリシャの家具にヒントを得て、200年以上も前にデンマークのデザインに採り入れられたという。

Depping&Jørgensenはさまざまな素材との組み合わせによる木材の可能性を探求しており、「Arc Chair」では木材とスチールを採用。

▲Photography by Mikkel Mortensen

素材のバランスに細心の注意を払い、細いスチールパイプとすることで、チェアに軽くてモダンで優美な外観となった。木製の座面や背もたれはスチールとの結合部で暖かみや触り心地のよさをもたせており、家中どこにでも持ち運べ、必要な場所になじむチェアとなっている。

プロトタイプは2016年に発表されたが、TAKTの環境設計に見合うように改良。出荷時はフラットパックに収まるようになっていて、ユーザーが自宅で組み立てるとエレガントなチェアができあがる。

素材は、持続可能なFSC®認証のブナ材またはオーク材、および粉末塗装で仕上げたブラックスチールを使用。座面は、KvadratのテキスタイルやSørensen Leatherの厳選されたエコ認定の張地を選ぶことができる。

▲Photography by Victor Neumann

また、部品は破損したり摩耗したりしても交換できるので長く使うことができ、廃棄する場合でも、個々の素材を簡単に分別してリサイクルやアップサイクリングができるそうだ。End