WOW、日本の祈りの文化をテーマにした
プロジェクト「いのりのかたち」を公開

ビジュアルデザインスタジオ WOWは、日本の祈りの文化をテーマにしたオリジナルプロジェクト「いのりのかたち」をオンラインで公開している。

「いのりのかたち」は、東北の伝統文化を現代的な表現で再発見するインスタレーション作品を発表してきた同スタジオが、伝統的な「祈り」とその「形」に関するフィールドワークを行い、これをもとにオリジナル作品を制作するリサーチプロジェクト。

古来、人は目に見えない物や自然現象に畏怖の念や感謝を抱き、それにさまざまな形を与え共生してきたという。今も残る形の意味を考えると、そこからは先人の豊かな精神性が見えてくるそうだ。

そこで同プロジェクトでは、日常生活の中で意識することが少なくなった伝統文化に現代的なメディア表現を通して触れることで、新たな気づきや発見を得ることを目的としている。

今回は、古くから祈りと関わりを持つ「形代(かたしろ)」「文様(もんよう)」「山」「酒」をテーマに、リサーチやフィールドワークを行い、4つのインスタレーション作品を制作。一連のプロセスは映像で記録し、それらを映像作品としてオンラインで順次公開する。

また、宮城大学 DESIGN STUDY CENTERと連動して、祈りにまつわる幅広いトピックについてリサーチをしたそうで、オンラインで公開される映像作品は、宮城大学デザイン研究棟でも順次公開。一般公開は2021年夏を予定している。End

▲宮城大学での展示の様子

会場構成:mitsuhiro gotoh architects
施工:STUDIO DESSERT株式会社