モリサワ、新書体を発表
デザインの幅を広げるラインナップが登場

モリサワは、2021年秋にリリースする新書体を発表した。流れるように文字がつながる筆書体「澄月(ちょうげつ)」をはじめ、個性豊かな明朝体やゴシック体、ウエイト展開が豊富で利便性の高い欧文書体など、デザインの幅を広げるラインナップを提供する。

また、2020年に引き続き、和文書体にペアカーニングを搭載したAP版を加え、フォントの面から美しい組版を支える。

書家の筆遣いを感じる行書風デザイン書体「澄月」は、連綿体(つづけ字)や変体仮名などが搭載された書体。OpenType機能を活用することで、文脈に応じて字形が変化する仕組みになっていて、自然な手書き文字のニュアンスを演出する。

▲澄月

さらに、クリーンな骨格に小さめの字面を持つゴシック体「あおとゴシック」や、中国の元王朝時代の注釈書と日本の元禄時代の浮世草子から復刻した筆脈を強く意識させる書体「げんろく志安(げんろくしあん)」、活版印刷のインクのにじみを再現したオールドスタイルの明朝体「秀英にじみ四号かな」、漢字の学習や教材作成に便利な「UDデジタル教科書体 筆順フォント」をリリース。

▲あおとゴシック

▲げんろく志安

▲秀英にじみ四号かな

▲UDデジタル教科書体 筆順フォント

欧文書体には、本格的な本文組版でも利用可能なヒューマニストサンセリフ「Sharoa Pro」や、軽快で遊び心のあるディスプレイ書体「Backflip Pro」が加わる。End

▲Sharoa Pro

▲BackFlip Pro

▲文游明朝体

▲文游明朝体 文麗かな

▲文游明朝体 蒼穹かな

▲文游明朝体 勇壮かな

▲文游明朝体S 垂水かな