英ナショナル・ギャラリー開館200周年に向けて
オープンでインクルーシブな環境をつくるプロジェクトを始動

▲© National Gallery, London

英ロンドンのナショナル・ギャラリーは、建築家 アナベル・セルドーフによる米ニューヨークの建築設計時事務所 Selldorf Architectsが率いるデザインチームが、2024年に同館200周年を迎えることを記念するプロジェクト「NG200」に参画すると発表した。

同事務所はこれまで、イギリスをはじめとするヨーロッパやアメリカで芸術・文化関係のプロジェクトに携わってきた。

▲アナベル・セルドーフ(Photo by Harry Mitchell)

今回はナショナル・ギャラリーと協力してトラファルガー広場にある建物を改修し、毎年数百万人もの訪問者を受け入れるための機能を強化。セインズベリー・ウィングや公共エリアの一部を改装し、リサーチセンターを新設する予定だ。

▲© National Gallery, London

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プロジェクトが目指すのは、衛生的かつサスティナブルでアクセスしやすい空間や、訪問者が世界屈指のアートコレクションを楽しめるようにオープンでインクルーシブな環境を創り出すことである。

▲© National Gallery, London

また、同館は「NG200」というタイトルのもと、英国内だけでなく世界中の展覧会や奉仕活動にインスピレーションを与えるプログラムを目指しているという。コレクションを通じて英国全体と関わり、国民の生活に寄り添う施設となり、さらにはグローバルなデジタル施設としてその影響力を拡大させることが目標となるそうだ。End

▲© National Gallery, London