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2021.07.19 14:45
ドローンベンチャーの空解は2021年7月17日(土)、医療物資や災害時救援物資の長距離・非接触・保冷輸送を想定した、自社開発の電動VTOL(垂直離着陸型)固定翼ドローン2機による実証実験に成功した。
今回使用した機体「QUKAI FUSION」は、固定翼型のいわゆる「飛行機」でありながら、垂直上昇・垂直下降による離着陸が可能な電動VTOLドローンである。全長1475mm・全幅2100mmで貨物最大積載重量は2.5kg、最大航続距離120km・最高速度120km/hを誇るという。
今回の飛行区間は、千葉県銚子市学校給食センターから茨城県稲敷郡河内町 ドローンフィールドKAWACHIまでの利根川上空に設定。
ドローン飛行レベル3となる「無人地帯における目視外飛行」、フルオートによる飛行で、ドローンフィールドKAWACHI付近の周回飛行を含めてトータル70kmの距離を飛行した。これは電動ドローン輸送距離の日本記録になるそうだ。
なお、同機は優れた飛行安定性能を備えているとしており、2022年以降のレベル4(市街地上空での目視外自動飛行)の許可に向けて、非接触・低炭素排出による輸送を安全かつ簡単に実施することを目指している。