「空飛ぶクルマ」を開発するテトラ・アビエーションは、新機種「Mk-5（マークファイブ）」を米国にて初公開し、予約販売を開始した。

同社は、2020年2月に米国で開催された国際航空機開発コンペ「GoFly」において唯一の賞金獲得チームとしてディスラプター賞を獲得し、その後1年をかけて「Mk-5」の開発に取り組んできた。

今回公開された同機種は、固定翼に32個のローターを搭載したeVTOL（垂直離着陸型航空機）で、これにより垂直方向へ飛行することができ、尾翼にある1個のローターで水平方向への飛行も可能となる。さらに、32個のローターの4つが故障した場合でも安定した飛行を行うことができるという。

今後は個人顧客向けに40機ほどの予約を獲得することを目指しており、予約から1年後のデリバリーを実現するとしている。

また、2021年8月には米カリフォルニア州で認証取得に向けた飛行試験を開始する予定。米国ではプライベートパイロットライセンスを持つ富裕層向けに販売することで顧客コミュニティを形成したり、ユーザーとともに次世代のeVTOLを開発したりと、量産化に向けたさまざま取り組みを実施する見通しだ。