見る角度によって透過性が変化する
YOYが手がけた什器「MASS II」

東京を拠点とするデザインスタジオ YOY(ヨイ)は、BAO BAO ISSEY MIYAKEのウィンドウディスプレイのデザインを担当した。2021年8月31日(火)まで、東京・銀座のISSEY MIYAKE GINZAや表参道のMoMA Design Storeなどで展開している。

今回制作したのは什器「MASS II」。これは2018 年にMaterial ConneXion Tokyoが主催する「Material Design Exhibition」にて発表した、見る角度によって透過性が変化する「塊」をモチーフとした箱「MASS」の考え方を応用したものである。

コンクリートのテクスチャーを印刷した目の細かなメッシュでアクリルボックスを覆っている。このメッシュには、斜めから見ると不透明に見え、正面から見ると中が透けて見える効果がある。

▲ISSEY MIYAKE GINZA

このディスプレイでは、そうした認知的不協和(2つの矛盾した認知が衝突した時に起こる不協和)を実体化している。End

▲MoMA Design Store 表参道

重く不透明なコンクリートがもつイメージに対して、「軽さ」と「透明性」という真逆の性質を感じることができる。

▲BAO BAO ISSEY MIYAKE / SHINSAIBASHI PARCO