あそびを通じて可能性を広げる
子育て施設「つみきひろば Gabe」開設

▲つみきひろば Gabe 完成イメージ

愛知県犬山市のテーマパーク 博物館明治村は、2022年春頃に新しい子育て施設「つみきひろばGabe(ガーベ)~フレーベルからのおくりもの~」をオープンする。

19世紀ドイツの教育者 フレーベルが考案した知育玩具「Gabe(ガーベ、日本名:恩物)」は、遊びを通じて幼児の自由な発想と感性、自然法則への理解を促す幼児のための一連の知育玩具である。

この「Gabe」は、明治の初めに日本にもたらされ、絵本の出版事業を手がけるフレーベル館が今もなおその製造・販売を続けている。

▲1960年代の「恩物」 画像提供:株式会社フレーベル館

今回、両社が共同企画した「つみきひろばGabe」は、明治村内にある重要文化財「聖ヨハネ教会堂」の1階に開設。フレーベル館の創業と同じ明治40(1907)年に創建され、日曜学校や幼稚園として使われていたこの建物のなかで、世界中の子どもたちに不変の価値を提供し続ける「恩物」からつながる「積み木」や「教育遊具」で遊ぶことができる。

フレーベルの教育理論は、「子どもは皆、生まれながらに持つ『可能性(Gabe、ガーベ、与えられしもの)』を自発的に広げていく力があり、その過程に愛を持って寄り添い促すことで、大人もまた、新たな喜びや感性に気づくことができる」というものだ。

子どもは圧倒的な量の「積み木」や「教育遊具」で遊び、さらにその過程に大人が寄り添い、時には声をかけ導くことで、他者と自己とのつながりを認識し、安心感の中で積極性を発揮したり、自己肯定感を高めながら、豊かな人格が形成されるそうだ。

▲「第6の恩物」たてもの遊び 画像提供:株式会社フレーベル館

なお、博物館明治村では、展示「博物館明治村×フレーベル館 『恩物』の世界―ドイツの知育玩具―」も2021年12月12日(日)まで開催。「恩物」が明治期の日本にどのように伝えられ、幼児教育の中でどのように受け入れられてきたかを紹介している。End

博物館明治村×フレーベル館「恩物」の世界 ―ドイツの知育玩具―

会期
2021年9月11日(土)~12月12日(日)
会場
博物館明治村 千早赤阪小学校講堂
詳細
https://www.meijimura.com/event/p6122/