割れ・欠け・ヒビの入った陶器を蘇らせる
金継ぎブランド「つぐつぐ」とMUJI 新宿の再生サービス

金継ぎによる器再生事業を手がける「つぐつぐ」は、2021年9月10日(金)にリニューアルオープンした「MUJI 新宿」と業務提携を開始した。

金継ぎは、室町時代から伝わる日本伝統の修復技術。割れ・欠け・ヒビの入った陶器や磁器などを修理するだけでなく、その割れ面を金粉で装飾することで美しく蘇らせ、愛着ある品を永く使えるようにするもので、近年は日本独特の芸術として海外からも注目を集めている。

つぐつぐは、2020年3月の創業より、自然の材料だけを用いた日本の伝統金継ぎを中心とした事業活動を展開。一方、MUJI 新宿は、環境や社会の課題に目を向けた商品・サービスに特化した、無印良品の旗艦店である。

今回の取り組みでは2つの新しいサービスを提供。「壊れた器の金継ぎ修理受付」では、同店に壊れた器を持ち込み、つぐつぐの金継ぎによる修理を受けることができる。破損部の大きさがわかるように定規を入れて、壊れた器の写真をつぐつぐにメールで送れば、概算見積りも可能だ。

また、「壊れた器のドネーション受付」として、引き取った器で状態が良いものを金継ぎ修理して、国内外に再販売。販売に向かない品は金継ぎ教室での練習に使われるそうだ。

両社は共通のビジョンとして、作るだけでなく使うものを修理することで、大量生産・大量消費の時代にモノを大切にするきっかけを作り出し、私たちの暮らしの役に立つ場所になることを目指している。End