300年を超える三越の歴史や文化を紹介する
展覧会「日本橋三越本店 建物の変遷」

▲1927(昭和2)年 三越呉服店日本橋本店本館外観

東京・日本橋三越本店本館1階にある三越アーカイブス 日本橋では、2021年10月1日(金)から、展覧会「日本橋三越本店建物の変遷」を開催する。

日本橋三越本店の本館建物は、2016年にその歴史的な価値と意匠の優秀さが評価され、国の重要文化財として指定された。

のちの三越となる呉服店「越後屋」の創業は1673(延宝元)年で、江戸本町一丁目の間口9尺(約 2.7m)の小さな借り店舗から現在の地に至るまで、震災や戦禍といった幾多の試練を乗り越えながら、増修築を重ねてきたという。

そこで同展では、日本橋三越本店の建物にスポットを当て、第1期では創業から本格的百貨店への道を歩みだした1914(大正3)年まで、今回の第2期では関東大震災後の復興から1935(昭和10)年まで、第3期では戦後から現在に至るまでと、3期に分けてその軌跡を紹介する 。

その第2期となる今回は、1921(大正10)年から1935(昭和10)年にかけての西館増築、関東大震災後の復興、現在の建物の基礎となる本館の全館完成までの変遷について、当時の写真やパンフレット、ポスターなどの史料を展示する。

▲1925(大正15)年 本店西館修築落成ポスター(会場にはポスターの複製を展示)

▲1935(昭和10)年 本館1階中央ホール

▲1935(昭和10)年 本店増築全館落成ポスター(会場にはポスターの複製を展示)

▲1930(昭和5)年 7階に設置され、1935(昭和10)年 全館完成時に現在の2階バルコニーに移設されたパイプオルガン

また、1930(昭和5)年に7階に設置され、1935(昭和10)年の全館完成時に現在の2階バルコニーに移設されたパイプオルガンは、設置から90年以上経った今でも現役。会期中もその音色を楽しむことができる。End

「日本橋三越本店建物の変遷」

会期
2021年10月1日(金)~
会場
三越アーカイブス 日本橋
詳細
https://www.mistore.jp/store/nihombashi.html