空気清浄機「モレキュル」 のチーフデザイナーに聞く
使いたくなる空気清浄機とは?

▲Air Mini+

モレキュル(Molekule)は、従来のHEPAフィルターより1,000分の1のサイズまで小さい物質を除去することができる「PECOフィルター」を搭載した空気清浄機を展開している。

日本国内では、10畳の広さに対応する「モレキュル Air Mini+」と、33畳まで使える大スペース向けモデル「モレキュル Air Pro」の2タイプを用意。コンパクトな円柱形の形状で、ヴィーガンレザーのストラップが付いている。また、専用アプリを使えば清浄機の状態がわかり、離れた場所からでも操作することができる。

▲Air Pro

▲Air Mini+

▲PECOフィルター

同社では2021年1月に、Peter Riering-Czekallaがチーフデザインオフィサーに就任。製品設計からデジタルサービス、ユーザーエクスペリエンス、およびブランドエクスペリエンスなどを担当しているという。

「従来の空気清浄機は使いにくくて壊れやすく、部屋の隅に置かれたままのプラスチックボックスになってしまうのはありがちなことでした。そこで、私たちはアプローチを変えたのです」と同氏は語る。「人々が生活のなかで手にしたいと思う形を目指しました」。

さらに、「ただテクノロジーのためのテクノロジーだけを考えても、コンシューマーはついてきてくれません。テクノロジーと科学は、ユーザーが簡単に使えるように設計するべきですし、一般向けのテクノロジー製品は美しくなければならないと思うのです。部屋の隅に隠れてしまうのではなく、むしろ誇らしげに据えるべきなのです」とも述べている。

こうしたRiering-Czekallaのビジョンの一環として、モレキュルではパッケージングを重視。パッケージングもまた体験のひとつと考えて、シングルユースで接着剤の使用を抑えた、はめ込み式のパッケージングを考案した。

さらに、清浄機を入れるための箱や再利用可能なバッグから、ケーブルカバーまで、パッケージングのすべてが一貫した意図をもって行われているそうだ。End