▲《CONNECT THE RANDOM DOTS》2021年、イメージ

千房けん輔と赤岩やえによる米ニューヨーク在住のアートユニット・エキソニモは、個展「CONNECT THE RANDOM DOTS」を2021年10月16日（土）から11月14日（日）まで東京都文京区のWAITINGROOMにて開催する。

1996年に結成されたエキソニモは、当時普及しはじめたばかりのインターネット上で作品を発表。これを皮切りに、パフォーマンスやイベントオーガナイズなど、独自のユーモアをもってインターネットと現実を軽やかに行き来するような活動で、25年にわたり日本のメディアアートを牽引してきた。

同ギャラリーでは2年ぶりの個展となる同展は、「ランダム」をテーマにした新作で構成。子どもの知育に用いられる「点つなぎ」から着想を得た本を制作・販売し、そのページを展覧会空間へ展開する。

また、各ページの所有者になれる権利をNFTとして販売し、さらにはページの所有者の情報を見ることができるwebサイトを公開するなど、さまざま角度から「価値」や「所有」について問う試みとなる。

▲《CONNECT THE RANDOM DOTS》2021年、イメージ

また、10月23日（土）にはエキソニモを招いて、CADAN Art Channelにてzoomウェビナーを使用したトークイベントが行われる。同展について、2人のゲストと作家が「ランダム」と「NFT」の2つの観点から深掘りするそうだ。

エキソニモは同展に向けて、「ランダムな原因を元に、ランダムな結果を得るための行為にどんな意味があるのだろうか。そんなつかみどころのない行為にこそ、シンプルな合理性の向こう側にあるアートや、さらには人間の存在の意味を見つめる眼差しがある気がしている」とのコメントを寄せている。