淡路島で香り・藍・紙の花のインスタレーション
「Definition of symbiosis」展

兵庫県淡路島を舞台に、香りのアーティスト・和泉侃、「おのころ藍」による藍染めのチーム「Awaji 藍Land project」、花のアーティスト・篠崎恵美(edenworks)の3者による展覧会「Definition of symbiosis」が2021年10月31日(日)まで洲本市の洲本市立図書館にて行われている。

同展は「淡路花博20周年記念 花みどりフェア」の一環。淡路島は595年に香木が漂流したという伝承から、日本で一番のお香の産地と言われている。

そこで、もともとそこになかったものが「たどり着く・共生する」というテーマのもと、香りと淡路の藍で染め上げた紙の花を用いた作品制作を試みた。

和泉侃は淡路國一之宮 伊奘諾神宮にある、楠の木や枝の蒸留を行い、長い年月とともに土地に根付いてきた、樹木の重厚な香りを制作。

▲和泉侃

Awaji 藍Land projectは、主宰者の根岸誠一が、近年移住とともに淡路島に定着させていった、おのころ藍による紙の染色を手がけた。自然由来のものだけを使用し、微生物の働きによって染色が行われることで、重なりや光により独特の濃淡が浮かぶという。

また、篠崎恵美は、カレンデュラやカーネーションなど、淡路島の特産の花をモチーフにしたグラフィカルな紙の花を制作。数多くの花々が木々や枝に着生し、会場を覆っている。

▲篠崎恵美 (edenworks)

撮影にはフォトグラファー・在本彌生が参加。紙の花の藍染で使われた藍の染料作りには、障害者の就労を支援する施設「森の木ファーム」の人々も協力している。End

Definition of symbiosis

会期
2021年9月18日(土)~10月31日(日) 10:00~18:00
会場
洲本市立図書館
詳細
https://definitionofsymbiosis.com/