D&DEPARTMENT PROJECTが手がける、47都道府県の観光を都道府県ごとに特集するトラベルガイドブックシリーズ 「d design travel（ディデザイントラベル）」の「富山号2」が、2021年11月19日（金）に全国発売される。

同シリーズは、「ロングライフデザイン（その土地に長く続く個性)」を編集テーマに据え、その土地の個性とらしさをデザイン目線で案内するガイドブック。「富山号」は2013年10月にシリーズ11号目として刊行。今回は8年を経て進化している今の富山を改めて取材・編集された。

今年5月、公募で集まった参加者約40名で「富山らしさ」をディスカッション。観光、レストラン、買い物、カフェ、宿、人の6つのカテゴリーごとに最大4箇所を厳選し、その土地を代表するロングライフなスポットや取り組みを掲載する。さらに、地元の伝統産業やパッシブタウン、文化誌なども特集として取り上げる。

表紙を飾るのは、棟方志功が富山滞在中に制作した「鐘溪頌」24作品のひとつ「祭巴の柵」。棟方は福光に疎開していたときに、「他力の国に留学した」と感じたという。富山県では、感謝し合う人々の心がデザインの力となり、独自の文化を育んできたのだそうだ。

なお、同書の発売に合わせ、東京・渋谷ヒカリエのd47 MUSEUMでは、「d design travel TOYAMA 2 EXHIBITION」を2021年10月22日（金）から2022年1月31日（月）まで開催。誌面に収まりきらない現地の魅力を立体的に伝える。

会期中には、編集部が取材や展示の舞台裏を語るトークショーや、富山の食が堪能できるイベント、富山をテーマにした新作落語を楽しめる「d47落語会 富山県」も、会場やオンラインで開催する。