自分だけの空間サウンド・クラウドを構築する
空間オーディオアプリ「KALKUL AURA」

東京を拠点とする複合現実感技術のスタートアップ「Kalkul Inc.(カルクル)」は、最初の製品となるiOS向けモジュール式空間オーディオモバイルアプリ「KALKUL AURA」をリリースした。

Appleは2021年9月に配信を開始したiOS15で、Apple Musicをヘッドトラッキング付きの空間オーディオで楽しめる機能を追加した。

これを受けてKalkul AURAでは、「Spotify Spatial Audioプラグイン」を導入。この機能により、Spotifyで配信されるすべての音楽カタログを空間オーディオ環境で聴くことができ、さらに他のオリジナル空間オーディオコンテンツとミックスして楽しむこともできる。

ユーザーは、アプリ内でバーチャルスピーカーの位置をコントロールして、3種類のサウンド設定から好みのものを選ぶことが可能。

「OPEN」は、屋外でのウォーキング、ランニング、サイクリングなど、周囲の環境に気を配る必要があるときに有効なモード。自宅やオフィスのためにデザインされた「ROOM」では、まるで自分の部屋でサウンドシステムの演奏を聴いているかのように感じることができる。

また、「STAGE」は、ライブコンサートの大きな音をシミュレートし、ステージの前に立っているような気分にさせるモードで、いつでもライブコンサートの音を楽しみたい人に最適の設定となっている。

AURAのコンセプトは、ディスクを構成要素とするモジュラー方式。ユーザーは、空間オーディオ体験のカタログからディスクを選び、自分の好みに合わせて空間オーディオの世界をミックスすることができる。

現在リリースされているカタログには、東京をテーマにしたオリジナルの空間サウンドスケープを収録。現在は日本のアーティストと共同でコンテンツを制作しており、今後数ヶ月のうちにリリースされる予定だ。End