東京・日本橋浜町のT-HOUSE New Balanceでは、2021年11月30日（火）まで、アーティスト・カワイハルナが手がけるインスタレーション「状態と光景」を開催している。

展示では、幾何形態を組み合わせた独自の造形物を描くカワイハルナが、築122年の歴史ある蔵を新しい機能として活用し、現代的な建築と融合させたT-HOUSE New Balance のストアコンセプトからインスピレーションを得たインスタレーションを披露する。

同氏による通常の平面表現は、物と物の構成を決めてから描かれるが、その中では垂直・水平などの定義された言葉、街や屋内で見かける物の組み合わせ、生活の中で偶然できた物の構成などから発展させた造形物が表現されている。物がどのような状態で留まっているのか、ボリュームのコントラストなどを抽出して絵の中で発展させているのが特徴だ。

今回はタイトルの通り、物の「状態」を抽出した形を立体にして「光景」として見せている。T-HOUSEの柱や什器が同氏の創り出す造形に含まれることで、意図的に作る「物の状態」が背景とより密接なものになっている。

日常から発展した「状態と光景」の新しいバランス（ニュー・バランス）を体験することで、訪れた人は新たなインスピレーションを得ることだろう。