NEWS | プロダクト
2021.11.24 15:45
心臓の心拍リズムの乱れである不整脈のなかには、心房細動など生命にかかわる症状も含まれている。ただ、医師がそうした患者を評価するために使える方法は限られているそうだ。小型の装置を身につけるホルター心電図検査では、長期にわたるモニタリングは難しいという。
そこでアイルランドのデザインオフィス Design Partnersは、何週間や何ヶ月にもわたって患者をモニタリングでき、身体を傷つけたり命に危険を及ぼさずに装着できる小型ウェアラブル心電計「Viscero」を開発した。小型ウェアラブル心電計「Viscero」を開発した。
従来の心電計は着け心地がよくなく、自然な動きを妨げ、安定したデータの収集もできなかったとされる。一方、メディカルグレードを備えるVisceroは、シャツなどにシームレスに装着することができる。
大きさはマッチ箱ほどで、Tシャツの小さなポケットにも収納可能。取り出して充電することができ、誤って洗濯機に入れてしまっても故障しないそうだ。
また、乾電極を使うことで、デバイスを胸から離れた場所に装着できるという。AIを活用して不整脈前と不整脈後のセグメントでデータを記録し、医療従事者のダッシュボードに送信。その後、心臓病の専門医がすぐにチェックできるようにデータを選別してくれる。
そのほか、アプリで患者の活動を記録できるなど、Visceroを使うことで、医師と患者のあいだでよりつながりのある医療体験をもたらすとしている。