建築オフィス Metaform Architectsが手がけた
ドバイ万博ルクセンブルク館のデザイン

▲Photo credit:Steve Troes Fotodesign

UAEにて2022年3月31日(木)まで開催されている2020年ドバイ国際博覧会。建築オフィス Metaform Architectsが手がけたルクセンブルク館のデザインは、同国の過去・現在・未来を反映させながら、小国ながらも野心的で、おもしろくて安心感があり、とりわけ寛大でオープンな同国の価値を体現したものである。

メビウスの帯にヒントを得たデザインで、ループしていて、表裏のない表面で、始まりも終わりもない無限を表現するとともに、サーキュラーエコノミーと多様性を1つに統合したものとなっている。

▲Photo credit:Steve Troes Fotodesign

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大きな課題の1つは、来場者がすばやく通り抜けていくための最適なフローを見つけることだったという。そこで、メインストリートとパビリオンのあいだにセットバックを設け、その空間と距離によってパビリオン全体をはっきりと認識させることを目指したそうだ。

3階には初めから終わりまで映像の連なりを配置。床や壁、天井が次々に現れるリボンは、マルチレイヤーのキャンバスとなる。2階には、裏手からアクセスできる収納エリア、トイレ、VIPスイート、中央エリアの向こうには管理ユニットがある。

▲Photo credit:Steve Troes Fotodesign

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また、傾斜になったメイン通路から直接アクセスできる1階は多機能スペースを設けた。サイドドアは閉じればコンサートやレセプション、会議ができ、来場者は迷うことなく通路を誘ってくれる。

3階は宇宙をテーマにした展覧会が行われている。再び地球に戻るためには絵画のように美しい緑のパティオを滑り降り、楽しみながら鑑賞の旅が終えることができる。

また、1階から3階への経路は連続的だが、たえず変化があるという。空間の比率はたえず変わるが、非常にユニークな風景をもつルクセンブルクの街でも同じような知覚の変化が感じられるそうだ。

▲Photo credit:Steve Troes Fotodesign

パビリオンの建築要件の1つは、建物の70%に再利用またはリサイクルされた素材を使用すること。Metaformは鉄骨構造を選んだ。ガラス繊維膜はリサイクルしづらいものの、同意した生産者は再利用できるとしている。End

▲Photo credit:Steve Troes Fotodesign

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▲Photo credit:Metaform Architects

▲Video credit:METAFORM architects