「ルノー 4」60周年を記念した
レトロな空飛ぶ車「AIR4」

フランスの自動車メーカーであるルノーと米フロリダ州マイアミのデザイン会社 TheArsenaleが空飛ぶ車「AIR4」を発表した。ルノーを代表するモデル「ルノー 4(キャトル)」の60周年を記念するために製造された。

交通渋滞がなかなか解消されず、私たちの日常生活も途絶えがちになるかもしれない。そこで、空中には妨げるものはなにもないという発想のもと、独立と自由、そして未来の新しい道である空の旅を実現するために「AIR4」は開発された。

今回、TheArsenaleは現代のカーデザインとはまったく異なるレトロなアイコンを再解釈することで、未来的でオフビートなものを作り上げた。ボディはカーボンファイバーでできており、オリジナルの「ルノー 4」と同じ外観や大きさとしつつ、必要な推進力や揚力に見合った剛性をもたせたという。

もちろん「AIR4」に車輪は存在しない。その代わりに、車輪があるはずのところにそれぞれ2ブレードプロペラを設置した。運転手は、前面をヒンジで固定したボディを持ち上げることで機内に搭乗することができる。

水平時の最高速度は26m/s。飛行中の傾斜角は45°で最大傾斜角は70°になる。離陸速度は14m/s、高度は700mを実現できるが、安全性を考えて4 m/sに抑え、着陸速度は3 m/sになる。

なお、同機はパリ・シャンゼリゼ通りにある「アトリエ・ルノー」にて2021年末まで歴代の「ルノー 4」とともに展示。2022年からはマイアミやニューヨーク、マカオでも展示されることになっている。End