Say architectsが店舗設計を手がけた
中国・杭州のパナソニック旗艦店

▲© RAW VISION

パナソニックの新しい旗艦店が2021年5月、中国・杭州市の湖滨步行街に完成した。店舗設計を手がけたのは、同市に拠点を置くSay Architects。国際的なブランドをローカルに再解釈して、湖畔の遊歩道に新しいランドマークを作ることを目指したという。

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従来の家電メーカーの店舗は、たいていはファサードに大きな広告を掲げるなど、閉ざされたものであった。同事務所はこうしたファサードに代えて、8つのショーウィンドウを設けた。これにより、訪れた人はブランドに目で見て触れることができ、さらには通りやコミュニティにも活気をもたらしている。

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さらに、ファサードの構成を上下階で分け、1階にはローカルエリアをイメージしてグレーのレンガを使用。2階はインターナショナルなエリアとして銀メッキを施している。それは、パナソニックと中国文化が親密な握手をするように、伝統的な文化と技術革新の融合を表現しているのだそうだ。

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店内の2フロアはそれぞれ対称的なスペースとした。1フロアには4つの展示台を設置してスペースを分割。ユーザーがさまざまな角度から展示を見られるように、天井には長さ4.2mのステンレス鋼ミラーパネルを13枚取り付けている。

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敷地の南側には交通量が多い幹線道路が走っており、南西角に高さ約8mの低放射ガラスを2枚使って内側が見えるようにしている。屋内のLEDを搭載したカーテンウォールにはメディアアーティスト Chi Zhangによるショートフィルムを流すことで、ユーザーに密かにアートをもたらしている。

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2階へと一直線に伸びる階段は什器の後ろに配置。アルミニウムフォームで覆われた階段全体には、エッチングでパナソニックの1世紀にわたる開発の歴史を刻んでおり、訪れた人を時間と空間の旅へと誘う。

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2階には屋内テラスがあり、ペントハウスガーデンを設置。温かみのある色合いのフロアとステンレス製のエレメントを組み合わせることで、従来の商業スペースにフレキシブルな機能性を与えている。End

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