ソニーと清水建設が建設現場で
実証実験する6脚車輪の移動ロボット

ソニー清水建設は、建設現場での巡回・監視などの施工管理業務の効率化を目的としたロボットの実用化に向けて、共同実証実験を開始したことを発表した。

この実証実験は、清水建設が施工中の虎ノ門・麻布台プロジェクトA街区のタワービルで実施。段差や開口、障害物などがある実際の建設現場において、ソニーR&Dセンターが開発する移動ロボットの検証機を動作させ、その性能評価と技術検証を行うという。

移動ロボットは、機体サイズが全高720〜1220mm(500mmの可変ストローク)、全長912mm、全幅672mmで、機体総重量は89kg(バッテリーを含む)。6脚車輪構成で最大移動速度は1.7m/sを実現する。

脚移動と車輪移動の両方ができ、整地・不整地が混在する環境においてもつねに安定した高効率な移動が可能。ロボット脚部にかかる負荷を分散させるメカ構成により、20kgの高い可搬重量を実現するそうだ。

なお今回は、ハードウェア面では、段差の昇降や狭小な経路の通過、水たまりや開口(穴)などの歩行不適な場所の回避、認識が難しいガラスやメッシュの壁面がある空間での適正移動、バッテリー性能などを検証。

ソフトウェア面では、操作用タブレットデバイスによるロボット歩行経路の作成、ロボットによる測位、静的・動的障害物の回避動作の考案、機体に搭載したカメラによる撮影などを行うことにしている。End