前田デザイン室が手がけた「粗ドット」
ゲームグラフィックの「逆進化」を表す

デザイン事務所・NASUを率いる前田高志が運営するオンラインサロン「前田デザイン室」は、粗いドット絵である「粗ドット」素材をダウンロードできるサイト「DOTOWN(ドッタウン)」を公開したことを発表した。

粗ドットとは、可能な限り低い解像度で、究極に抽象的な表現をしたドット絵のこと。通常のドット絵では、縁取りや影のドットを用いて素材の形をわかりやすく構成するが、粗ドットは、ドットの数が少ないため、縁取り・影がなく、1つ1つのドットの色と配置のみで何であるかが一目でわかるように作られている。まさに、ゲームグラフィックの「逆進化(=究極の抽象化)」といえるものである。

このWebサイトは、粗ドット素材をPNG形式でダウンロードできる。誰でも無料でダウンロードが可能で、商用としても利用できる(再配布は禁止)。食べ物・乗り物・人物・動物・建物・植物・季節イベント系の素材から、ちょっとだけ遊びゴコロのある素材まで、サイトオープン時点で約700点を公開している。

粗ドットは、元任天堂デザイナーの前田高志が手がける「前田デザイン室」の象徴でもある。前田デザイン室発足時に「らしさ」を表現できる「共通絵」として誕生、前田自身が「粗ドット」と命名し、コミュニティ内で親しまれ続けてきたという。

また、粗ドットは、規則性さえ理解すれば、あらゆるツールであらゆる人が作ることができるそうで、自分だけのクリエイティブを生み出してほしいとしている。

なお、2022年2月6日(日)13時からは、DOTOWNリリース記念オンラインイベントが開催される予定となっている。End

DOTOWN(ドッタウン)完成披露会

配信日時
2022年2月6日 13:00~
※下記サイトより申込が必要
配信先
YouTube
詳細
https://peatix.com/event/3150216/view