視覚障害者向けで日本語もサポートする
オランダEnvisionのスマートグラス

スマートグラスを開発するオランダ・ハーグのEnvisionは、新しいAI搭載型の視覚障害者向け次世代スマートグラスをこのほど発表した。

同社は2020年、Googleが開発したウェアラブルデバイス「Glass Enterprise Edition 2」をベースにした視覚障害者向けのスマートグラスを公開。AIを活用して、画像からさまざまな種類の情報を抽出し、これを音声として出力するもので、ユーザーは職場で資料を読んだり、友達を認識したり、自宅でモノを見つけたり、公共交通機関を利用したりできるという。

今回の新モデルでも、「Glass Enterprise Edition 2」をベースに、光学文字認識(OCR)の向上、コンテクスチュアル・インテリジェンスによるテキスト読み取り機能の改善、利用可能な言語の追加が行われるほか、屋内外のナビゲーションといったサードパーティのアプリも簡単に統合できるそうだ。

たとえば、テキストを最適なスキャン位置に配置して、ストレスなく1回でキャプチャできるように音声で案内。新聞やポスター、道路標識、レストランのメニューといった文章レイアウトを把握し、ユーザーに明快な音声ガイダンスを提供する。

▲Photo by Sadjad Frogh

追加された言語は日本語をはじめ、ヒンディー語、中国語、韓国語で、オフラインでも正確にキャプチャして読み取ることができる。また、これにより、オフラインで使える言語は26となり、オンラインでは60を超える言語をサポートする。

iOSとAndroidのアプリに対応するほか、搭載された通話機能「Ally」を使えば、プライベートで安全なビデオ通話もできるとしている。End

▲Photo by Sadjad Frogh