京都の寺社とアーティストがコラボレーション
そこでしか聴けない音楽サービス「SOUND TRIP」

on the tripは、京都にある寺社とアーティストを組み合わせ、そこでしか聴けない音楽の体験を提供する「SOUND TRIP(サウンドトリップ)」の第3弾を2022年5月にリリースした。

スマホを使えばいつでも好きな場所で音楽を聴けるが、旅先など、その場所で聞くから体験が変わることもあるだろう。SOUND TRIPは、アーティストがその地にまつわる音を使い、その音楽を聴くことで旅の体験をふくらませるプロジェクトである。

寺社を中心に展開しており、今回は京都市内にある智積院および浄住寺と提携した作品をリリース。参拝者は、指定の場所で体験料を支払うことで音楽を聴くことができる。

智積院を担当したアーティストは原摩利彦で、金堂のお勤め、お経の声や修行僧が歩いている足音、境内に集まる鳥たちの鳴き声、寺の近くを走る交通の音など、あらゆる音の交わりを組み合わせた音楽になっている。

また、浄住寺のアーティストはAOKI takamasa。寺にある音を拾い集めてつくった、瞑想体験のできるサウンドメディテーションで、体験を終えたあとにも寺の中をめぐって楽しめるという。

今後は、京都の社寺を中心に提携しながら日本各地で展開する予定で、かつて最先端で活躍していた絵師の狩野永徳や長谷川等伯の作品が寺や神社で展示されていたように、日本の寺社で新しい音の体験を世界中のアーティストとともに制作するとしている。End