オカムラは、第18回オカムラデザインスペースR（ODS-R）展を、2022年7月19日（火）から8月5日（金）まで東京都千代田区のオカムラ ガーデンコートショールームにて開催する。

同展は毎回、「企画建築家」を迎え、建築以外の領域の表現者との協働を通じて、「いま最も関心のある、だが建築だけでは達成できない空間創生」に取り組んでいる。課題を「ワークショップを伴いながら素材（技術）ー人間ー空間の関係で考える」ことがねらいである。

今回のタイトルは「Tamping Earth －オフィス空間にあらわれる土の実験劇場－」で、素材としての土に着目。企画建築家には、「版築」という素材・技術を用いて、世界的なネットワークで新たな人間環境のあり方に取り組んでいる齊藤正が選ばれた。

さらに、同氏の指名により、本広克行が率いる映像・演劇集団「本広組Creative Salon FOE」との協働が実現。版築で3次元的に構成される実験劇場を舞台にして、会期中の火・水・木曜日には、新作の演劇を完成させる様子を披露するという。

齊藤は、「本広克行氏が若きクリエイターを育てるためにつくった、本広組クリエイティブサロンが中心となり、都市のオフィス空間に現れた版築の空間を、劇場に変えていく。本来、演劇は出来上がった完成作品を劇場で見るのが一般的だが、ここでは舞台稽古をしながら舞台芸術をアッセンブルとして組み立てていく様を鑑賞することができる」と語っている。