生きている象から型取りした
「しわ」の魅力を表現したアートパネル

アートディレクターと特殊造形アーティストが立ち上げたクリエイティブ会社「キューイ」は、動物園の象の「しわ」を型取りしたアートマテリアルを発売した。

同社では、動物の生命を奪うことなく、生命感の宿る美しいディティールを表現するために、生きている象の皮膚の型をとる工程を採用。海藻をベースにした天然素材でパックをし、水性造形素材の「JESMONITE®(ジェスモナイト)」で象の毛穴といったディティールまで精密に表現している。

こうしてできあがったのは、しわの魅力を結集してつくられたアートパネル。有機的な造形美を織りなす「しわ」を、直線的なフォルムと組み合わせることで、モダンなアートに仕上げたという。

今回は「おもてなし」と「知育」の2テーマを用意。「おもてなし」としては、ホテルやオフィスの応接室、飛び石、棚や壁、あるいは照明器具やサイン板、建具などに使用することで、空間の上質感や品格を保ちながら施設の印象・存在感を強め、ゲストの期待感を高めてくれる。

▲カウンター

▲飛び石

▲棚・壁

「知育」では、触ることでコミュニケーションや学びを生むことを目的としている。おもちゃや遊具、教材などの知育アイテムや、壁面などに使うことで、小さな子どもや視覚に障害をもつ人でも触って楽しむことができる。

▲知育アイテム

▲壁面

絵画や美術品のように同製品を壁にかけることで、動物ならではの躍動感のある美しさが、空間に力強く瑞々しいアクセントを演出してくれるそうだ。End