東京・銀座のATELIER MUJI GINZAは、「リサーチ！ プロセスを魅せるデザイン」展を2022年8月28日（日）まで開催している。

同展は、リサーチをかたちにする先駆的な作家として知られるクリスティン・メンデルツマをはじめ、若手のシモン・バジェン・ボテロおよび簑島さとみ＋ポリン・アグストーニという、オランダ・アイントホーフェンの「デザイン・アカデミー・アイントホーフェン」（DAE）出身の3組の作品を通して、新たなデザインの地平線を視覚化する。

DAEは、従来の「デザイン」の概念を覆す、現代的コンセプトと思考方法を育むユニークなプログラムで知られるデザイン教育機関。これまでのモノづくりの流れに大きな変化をもたらすクリエイターたちを世に送り出し、注目を集めている。

彼らに共通するのは、現代にさらにものを生み出すことへの根本的な問い、徹底したリサーチ、プロセスそのものまでも作品とする手法である。彼らの作品は、私たちの好奇心を「もの」の背景にある物事へと向かわせ、これまでシンプルな「使い手」として見てきた日常的なものの風景や感性、美の意識までを一変させる力を持っているかもしれない。

なお、同展では、関連トークイベント「Design Academy Eindhovenその驚きの講義」を、無印良品 銀座6F MUJI HOTEL GINZA WAにて2022年8月3日（水）に開催。空間構成を担当した吉行良平を含め、出展者である4人のデザイナーが登壇し、彼らの実体験を語る。ただ、現在はすでに満席となっているようだ。