NTT都市開発はこのほど、京都市東山区において、宮川町歌舞練場の建て替えと隣接する元新道小学校跡地でのホテル棟新築の工事に着工したと発表した。歌舞練場棟は2025年1月に竣工、ホテル棟は2025年3月に竣工し、シンガポール発ラグジュアリーホテル「カペラ京都」が2025年夏に開業する予定だ。

100年以上の歴史をもつ宮川町歌舞練場の建て替えでは、宮川町花街の象徴である大屋根について、保存できる瓦や部材を活用しながらデザインを継承。大屋根以外にも、旧歌舞練場で使用していた舞台上の唐破風を新歌舞練場に移設するなど、象徴的な部材を取り入れて保存活用する。

▲歌舞練場（完成予想イメージ）

▲地域施設（完成予想イメージ）

▲旧歌舞練場にかかる大屋根

▲新歌舞練場にかかる大屋根

▲舞台上部の唐破風を手作業で丁寧に取りほどく様子

▲新歌舞練場舞台

一方、ホテルは地上4階、地下2階建てで、スイートルームを含む92室のほか、レストラン、宴会場、スパを完備。周辺には清水寺や八坂神社、建仁寺、鴨川など、世界有数の観光資源が集積している。

▲ホテルエントランスパース

▲ホテル外観パース

設計監修は隈研吾建築都市設計事務所が担当。NTT都市開発は、歴史ある街の記憶を後世に伝えるとともに、新たな賑わいと地域活性化の拠点として、新道エリアと花街文化のさらなる発展を目指すとしている。