さまざまな視点から花器の可能性を探る
プロダクトデザイナー Chen Shujieの花器シリーズ

中国・西安を拠点にするプロダクトデザイナー Chen Shujieが新しい花器シリーズを発表した。4モデルがあり、いずれもさまざまな視点から花器の可能性を探る試みとなっている。

Rope Tendril」は、花が花器から離れて咲くイメージを表現したもの。アルミワイヤーが入ったコットン製ロープは吸水性があり、しかも垂れ下がることがないので、水をより高い場所に与えることができる。また、花を生けるときはロープがしっかりと固定してくれる。斜めになった給水用の管からクルクルとロープが伸び、絡み合いながら花を飾るそうで、軽やかでしなやかなフォルムを楽しむことができる。

Theater」は、金属製のアーチの上部に穴が開いており、そこに花を水平にさして楽しむ花器である。この「アーチシアター」の裏側では、アーチに沿って茎が曲がり、下部の管から水分を補給することができる。そして、花は水から浮いたように見える。

Multi-view 01」は、「黒い岩の割れ目から植物が生えている」ことを表現した花器。異なる形や向きをした3つの水受けが備わっており、花や場所によって異なる見せ方が楽しめる。花瓶は画仙紙と漆でできており、岩のテクスチャーはシンプルだが手の込んだ手仕事で制作されている。

LEGO」はガラス管をレゴで囲んだ花器で、幾何学的な白いブロックはさまざまな組み合わせができる。ガラス管をしっかりと固定して立たせれば、多彩なレゴの花を咲かせることができるだろう。End