古代インドの「鏡づくり」にフォーカスした
インスタレーションがロンドンで開催

▲「Celestial Nest」 © The Architecture Story

デザインと建築の祭典「London Design Festival(ロンドンデザインフェスティバル)2022」が、2022年9月17日(土)から9月25日(日)までイギリス・ロンドン各所で開催される。そのなかから、注目の作品を紹介する。

インドのデザインスタジオ The Architecture Storyによる没入型インスタレーション「Celestial Nest」は、古代インドの鏡の製造プロセスにフォーカスしたもの。訪れた人は、ユニークな手作りの鏡を取りつけたモジュール式の構造物を楽しむことができる。

▲「Aranmula Kannadi」制作プロセス © Hunar Daga

鑑賞者は見る鏡によってフォーカスが変化し、反射のネットワークができあがる。こうした効果を得るために、鏡の表面は手作業で研磨されており、それぞれ異なる輝きを放つという。さらに、周囲にはサウンドスケープが広がっているので、作品に別の次元が加わって、広場に活気をもたらしてくれる。

Celestial Nest のコンセプトは、インド南部の伝統的な手作り鏡「Aranmula Kannadi」の製造プロセスにもとづく。鏡のユニークさはそのマテリアルにあるそうで、インスタレーションではアルミ、マツ材、黒の塗料、天然ワックス、ベンガラ、さらには銅とスズによる特殊な合金を使用。この合金の製造方法は何世代にもわたって受け継がれており、インドの知的財産法によって保護されている。

▲「Aranmula Kannadi」の技術が受け継がれるインド・ケーララ州 © Hunar Daga

同スタジオは、地元の技術の文脈、場所、ジェンダー・ポリティクス、料理、文化を調査。その結果を建築的なレンズを通して解釈した。構造物は宗教的な幾何学にヒントを得たそうで、クリエイティブな専門知識を通じて古代の職人技と現代のデザインのあいだのつながりを見出すことを目指したそうだ。End