多彩な樂茶碗のコレクションを紹介する展覧会
「吉左衞門X nendo×十五代吉左衞門・樂直入」開催

▲Photographer:Akihiro Yoshida

滋賀県守山市の佐川美術館・樂吉左衞門館では、展覧会「吉左衞門X nendo×十五代吉左衞門・樂直入」が2023年3月11日(土)まで開催中である。

▲Photographer:Akihiro Yoshida

「吉左衞門X」は、陶芸家、十五代吉左衞門・樂直入が主催する、作家や事象とコラボレーションをする展覧会。その13回目となる同展では、樂茶碗がもつ質感・内部空間・時間軸・素材特性などに着目した5つのコレクションを、佐藤オオキが率いるデザインオフォス nendoとともに作り上げた。

▲「chuwan」
Photographer:Akihiro Yoshida

▲Photographer:Akihiro Yoshida

京都・二条城で開催された伝統工芸の職人や工房とコラボレーションした「NENDO SEEDS KYOTO」展では、樂直入とnendoははじめて「junwan」を手がけた。

今回紹介されるのは、そこから発展したインクを浸み込ませて色を分解させた8種の「junwan -chroma-」と、金属成分を浸み込ませてから焼き上げた3種の「junwan -redox-」。

▲「junwan -chroma-」
Photographer:Akihiro Yoshida

▲Photographer:Akihiro Yoshida

さらに、5つの小さな空間からなるインスタレーション「jihada」、宙で回転することで時間の流れを表現する「chuwan」、内部を物質化した4種の「michiwan」である。

▲「jihada」
Photographer:Akihiro Yoshida

▲Photographer:Akihiro Yoshida

ビジュアルだけでなく、その思想までも形にする斬新かつ挑戦的な取り組みで、2者のものづくりに対する想いが共鳴して生まれた作品の数々からは、デザインの本質が見えてくるだろう。End

展覧会「吉左衞門X nendo×十五代吉左衞門・樂直入」

会期
2022年09月16日(金)~2023年03月11日(土)
開館時間
9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日
月曜日(祝日の場合は開館)
10月11日(火)、11月28日(月)~12月6日(火)、12月30日(金)~1月3日(火)、1月10日(火)、2月13日(月)~2月17日(金)
会場
佐川美術館 樂吉左衞門館
(滋賀県守山市水保町北川2891)
詳細
https://www.sagawa-artmuseum.or.jp/plan/2022/04/x-nendo.html