乃村工藝社 no.10がデザインした可動式カフェ
「% Arabica Traveling Chameleon Kiosk」

中国・寧波は、同国でもっとも古い都市の1つで、交易と商業の長い歴史があり、シルクロードの出発点の1つでもあるという。そんな同市では、コーヒーブランド「% Arabica」の新店舗「% Arabica Ningbo Heyi Avenue」が2021年にオープンした。

有名ブランドのショップが立ち並ぶショッピングセンター「Ningbo Heyi Avenue」に登場したのは、「% Arabica Traveling Chameleon Kiosk」というタイプの店舗。乃村工藝社 no.10がデザインを担当しており、置かれる場所や時間、環境に合わせて表情が変わるミラーボックスで、スライド可動式のKiosk型店舗となっている。

キッチンユニットとシーティング形式のユニットを必要数組み合わせて構成するデザインで、設置場所の広さにとらわれることなく展開が可能。閉じると周囲環境に溶け込み、開くとカフェ空間が現れるのが特徴だ。

ミラーのファサードは周辺環境を映し込み、カメレオンのように表情を変えていく。世界展開する% ArabicaならではのKiosk型店舗であり、コピー&ペーストのデザインではなく、置かれる場所ならではの姿を帯びることができる。

なお、同店は、Restaurant & Bar Design Awards 2022にてショートリストに選出。パンデミックを経て、屋外でコーヒーを楽しめるKiosk型店舗の需要は増えているそうで、今後はさまざまな場所でChameleon Kioskが見られるかもしれない。End