UAE・ドバイではこのほど、経済的に苦しい家族や労働者に対して、日中のさまざまな時間帯に無料でパンを提供する支援プロジェクト「Bread for All」が設立された。

このプロジェクトは持続可能な慈善活動の一環だそうで、事前にプログラムした機械をスーパーなどに設置し、焼きたてのパンを希望者に提供するという画期的なものだ。

機械の操作は簡単で、「注文」ボタンを押すだけ。しばらくするとパンが焼きあがり、機械から出てくる仕組みである。

支援については個人で参加できるようで、さまざまな場所に設置された機械からパンを配ることで、困っている人に寄付ができるというわけだ。

寄付はスマートフォンのアプリなどからでも可能で、10UAEディルハム（約390円）から受け付けている。また、継続的な支援をしたい人は、機械自体を設置することもできるそうだ。

ドバイの首長でUAEの副大統領と首相を務めるムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥームは、コロナ禍の当初に「UAEでは、お腹を空かせて眠ったり、困窮したままで眠ることはありません」と語ったそうで、このプロジェクトも同氏のビジョンを実現したものである。