素材の新たな価値を提示する額装プロジェクト「FRAMES」は、2022年10月から11月にかけて、岐阜・多治見の新町ビルと名古屋・金山の24 PILLARS GALLERYで展示会を開催する。名古屋では山の花からの陶器セレクトもあわせて拡張して行われる。

「FRAMES」は、普段は額装されることなく、何気なく扱っている素材をフレームの中に納め、新たな価値観や用途の発見を提示するプロジェクトである。

デザインオフィス ambos代表の石井一東の自主プロジェクトとして製作された「吸音パネル」「漆喰（瀬戸一誓）」「遮熱スクリーン」を額装した作品に加え、陶芸作家である故金あかりとの共作による「やきもの」を額装した作品の展示・販売を行う。

▲FRAMES 01
レーザーカットファブリックを幅広く展開するカットジャパンの吸音パネルをデザインし、額装した作品。

▲FRAMES 02
アーティスト・瀬戸一誓による漆喰を用いた立体的な線画を額装した作品。

▲FRAMES 03
陶芸作家である故金あかりの壁掛け作品を額装した作品。さらに円形の陶器と木板とを組み合わせた作品や壁掛けの陶器作品単体も展示販売される。

▲FRAMES 04
通常は窓の前に吊って使用される、断面がハニカムの遮熱スクリーンを額装した作品。内部に電球が仕込まれており、行燈のように光を灯す照明にもなる。

また、10月23日（日）には、新町ビルにて、空間デザインの実施段階でよく製作されるマテリアルボードを額装するワークショップを石井が実施する。

世界中で建材が高騰する一方で、廃棄されてきた質の高い建材サンプルを、ファブリックメーカーの川島織物セルコン、天然木建材の製造販売を行うニッシンイクスの提供により、額装作品として蘇らせるそうだ。