日本各地の〈デザインの宝物〉を紹介する
「DESIGN MUSEUM JAPAN展」が開催

▲DESIGN MUSEUM JAPAN展 展示イメージ

東京・六本木の国立新美術館では、「DESIGN MUSEUM JAPAN展 集めてつなごう 日本のデザイン」が2022年11月30日(水)から12月19日(月)まで開催される。

NHK Eテレでは、2020年1月から「デザインミュージアムをデザインする」という番組を制作してきた。テーマは、第一線で活躍するクリエーターたちに「日本にまだないデザインのミュージアムをあなたが作るなら、どんなものを作りますか?」と問いかけることである。

▲DESIGN MUSEUM JAPAN展 展示イメージ

その答えの中から、「日本各地に点在する、素晴らしい〈デザインの宝物〉を所蔵する館や組織をネットワークし、その集合体を〈デザインミュージアム〉と呼ぶ」というアイデアが浮かび上がってきた。すなわち、日本全体が〈デザインミュージアム〉になればよい、という提案である。

その提案を指針に、同局は、全国47都道府県にある放送局のネットワークを駆使し、クリエーターたちとともに各地の生活文化のリサーチをスタート。

▲山形のリサーチの様子・山形緞通

▲新潟のリサーチの様子・宿根木の集落

▲新潟のリサーチの様子・宿根木の建物

▲山梨のリサーチの様子・甲斐絹

▲山梨のリサーチの様子・甲斐絹

縄文時代より1万年以上ものあいだ、独自の生活文化を育んできた日本。そこには、世界がまだ気づいていない、豊かな物語を持つ〈デザイン〉がある。「これもデザインと呼ぶの?」と疑問を持つものがあるかもしれない。いずれも日本の普通の生活の中にあるものばかりだからだ。しかし、クリエーターたちにとっては、触発され、わくわくした気持ちになって次のおもしろい物を組み立てる原動力になるものである。

▲静岡のリサーチの様子・小さな風景

▲静岡のリサーチの様子・小さな風景

▲富山のリサーチの様子・ラグビージャージー

▲和歌山のリサーチの様子・鉱物の収集箪笥

▲岡山のリサーチの様子・プロペラ

▲福岡のリサーチの様子・博多祇園山笠

それらを〈デザインの宝物〉と呼び、その背後にある物語とあわせて番組や展覧会で紹介。13人のクリエーターたちと一緒に〈デザインの宝探しの旅〉を楽しむことができるだろう。12月10日(土)には、特集番組「DESIGN MUSEUM JAPAN」が放送予定。End

DESIGN MUSEUM JAPAN展 集めてつなごう 日本のデザイン

会期
2022年11月30日(水)~12月19日(月)
※毎週火曜日休館
開館時間
10:00~18:00
※毎週金曜日は20:00まで、入場は閉館の30分前まで
観覧料
無料
クリエーター
皆川明、西沢立衛、柴田文江、乾久美子、須藤玲子、三澤遥、原研哉、廣川玉枝、森永邦彦、辻󠄀川幸一郎、水口哲也、田川欣哉、田根剛
会場
国立新美術館 企画展示室1E
詳細
https://www.nact.jp/exhibition_special/2022/dmj/