ネオミニマリズムの体現者 建築家ジョン・ポーソン
日本で初となる個展を開催

John Pawson, Spectrum, 2019, Courtesy of the artist, Photo by Max Gleeson

ロンドンを拠点に活動する建築家で、写真家としても知られるジョン・ポーソンの日本での初の個展「John Pawson」が、東京・原宿のThe Massにて2023年4月14日(金)から5月14日(日)まで開催される。

John Pawson, Kreuzberg, Berlin, June 2013 / Jaa, Israel, April 2013 from Spectrum, Courtesy of the artist

若き日に東京に住み、建築家・デザイナーの倉俣史朗に影響を受けたポーソン。イギリスに帰国後は建築家として独立し、ミニマリズムのアプローチで、自邸をはじめ、アパートメント、店舗、ホテル、修道院、バレエセット、アートギャラリーなど、数多くの建築設計を手がけてきた。

今回の個展では、写真集「Spectrum」のシリーズからセレクトした作品をポーソンの建築的観点から色調ごとに展示。さらに、彼自身の生活環境を被写体とした写真作品「Home」シリーズと、同展のために制作された立体作品「Lunula」も披露する。2023年4月14日(金)夕方には、ジョン・ポーソンと杉本博司によるトークイベントも開催される。

John Pawson, Untitled from Home, 2022, Courtesy of the artist

ポーソンは写真を撮ることについて「私にとってカメラは、創造的なプロセスにおいて不可欠なものです。自分が物事や景色をどのように見ているのかを記録する手段でもあり、ほかの人がスケッチブックを使って描き留めるように、レンズを使うのです」と語っている。作品の色彩、テクスチャー、構図といった細部から、ポーソンの世界に対する独自の視点を覗くことで、ネオ・ミニマリズムへの探求を深められるだろう。End

John Pawson

会期
2023年4月14日(金)~5月14日(日)
開館時間
12:00~19:00
休館日
月曜日、火曜日
会場
The Mass(東京都渋谷区神宮前5-11-1)
詳細
http://themass.jp/gallery1/