左官技術と自然素材から生まれた
プロダクトブランド「soil」が新製品を発表

「FLOWER VASE」

東京・蔵前を拠点に生活用品の企画を行うアッシュコンセプトがプロデュースするプロダクトブランド「soil(ソイル)」の新製品が2023年6月19日(月)より順次販売されている。

「soil」は、1917年に石川・金沢で創業したイスルギの左官職人の高い技術と、秋田県産や石川県産の珪藻土などの自然素材を組み合わせたブランドである。保湿性や吸水性に優れる土の特性を活かしつつ、やさしく軽やかな色合いをメインにプロダクトを展開している。

今回登場した珪藻土製の「FLOWER VASE」は、建造物の床や手すり、学校の洗面台や滑り台などでも見られる歴史ある左官技法「人造石研ぎ出し」を採用した花器である。主材となるセメントなどに種石を混ぜ合わせて塗りつけ、硬化のタイミングで研ぎ出すことで生まれる石そのものの色合いが魅力だ。

内側にはガラスシリンダーが入っているため、手軽に水換えが可能。しっかりとした重さがあるので、丈の長い花や枝ものも安心して生けられる。S (Φ50×80mm)とM(Φ50×130mm)の2サイズ展開で、ホワイト、ミックス、オレンジ、ダークグレー、ライトグレーの5色を用意している。

DISPENSER TRAY recycle

DISPENSER TRAY recycle」は、リサイクルガラスを使用したディスペンサートレー。セメントやモルタルなどが硬化する前に表面を洗い出して砂利を露出させる、左官の伝統技法「洗い出し」を用いている。

サイズは80×240×15mmで、ブルー、ライトブルー、ライトグリーンの3色を展開。廃棄されるガラス瓶を粉砕したリサイクルガラスによる独特の輝きと「洗い出し」によって現れた美しいテクスチャーが面白い。End