ビジュアルデザインスタジオ WOWは、「WOW Art Exhibition: Refraction + Render」を2023年7月7日（金）から7月9日（日）まで東京・品川区のBONDED GALLERYにて開催する。

同展は、7月7日（金）から7月10日（月）まで行われる寺田倉庫が主催するアートイベント「TENNOZ ART WEEK」の一環として、国際アートフェア「Tokyo Gendai（トウキョウ ゲンダイ）」とコラボレーションしたものである。

映像は連続する「静止画」を高速で描画することでイメージの表現を行うメディア。今回、WOWは映像作品「Refraction」と「Render」を展示することで「静止画の連続」であった映像を解体し、時と間の両方を支配する「現象」へと変化させることを試みる。

「歪み」を意味する「Refraction」では、ディスプレイにグリッド状の曲面アクリルを重ね合わせることで、映し出された映像に歪やにじみ、モザイク画のような表情が現れる。高解像度の映像装置やSNSが普及し、日常的に多くの視覚情報を受け取っている昨今だが、同作品は高解像度・完成度の対極にある不完全な映像を提示し、その「向こう側」を想像させて、鑑賞者自らが像を補完・再構築するという美の鑑賞体験を提供する。

「Refraction」

「Render」は、複数の透明有機ELディスプレイを等間隔に配置してつくりあげた映像作品である。現代では、現実とデータの境界が曖昧になりつつある。同作品では、物質の境界や動きをレイヤーで「離散的に」表現している。これらのイメージに対峙したとき、鑑賞者の脳内でどのような認知がされるのかを試す実験的な作品である。

「Render」

なお、関連イベントとして、天王洲運河の船上スペース T-LOTUS Mにて、「Render」と連動した光の展示「Light performance by WOW」が7月7日（金）から7月9日（月）まで行われる。