Photos by ATELIER MUJI GINZA

インテリアブランド IDÉEが2011年からスタートした、
日常芸術をテーマにアート（＝文化）を広げるプロジェクト「Life in Art」による展覧会「JAPAN CRAFT 『百工のデザイン』展」が2023年9月29日（金）から10月29日（日）まで東京・銀座のATELIER MUJI GINZAで開催される。

2021年は「アート」、2022年は「デザイン」とテーマを変えてきた同展が今年取り上げたのは「クラフト」。「JAPAN CRAFT」と題して日本各地に広がる日用の工芸にフォーカスし、さまざまな暮らしの道具を創り続ける作家104組による作品を紹介する。

作品が生まれた背景を映した映像や工芸に関わる各人の目をとおした日本の工芸のあり方を記述したパネルなどを用いて、多面的な展示を試みる。また、参加した作家の姿やその背景にある暮らしのシーンをまとめた書籍「百工のデザイン -JAPAN CRAFTを巡って-」も発売される。

「百工のデザイン」展、書籍・映像より

タイトルにある「百工のデザイン」とは、土器をはじめとして太古から脈々と続くものづくりにおいて、伝統というスケールすらも超越した、生きるためのものづくりの要因を定義した言葉である。

会期中には、トークイベントや花いけのワークショップなど、関連イベントも都内各所にて開催される。道具としての器だけではなく、それを日々の暮らしに取り入れる文化について改めて考える、またとない機会になるだろう。