ロナン・ブルレック、初のリトグラフ展を開催

© Claire Lavabre (Studio Bouroullec)

フランスを代表するアーティスト兼デザイナーのロナン・ブルレック(Ronan Bouroullec)のリトグラフ展が、2023年10月27日(金)から11月28日(火)まで東京・イデーショップ 六本木店およびIDÉE TOKYOで開催されている。期間中、限定品となる全12作品を展示・販売し、インタビューや制作風景を記録したビデオ作品の上映、パリで使用された石版の展示が行われる。

水と油の反発作用を利用したリトグラフは、金属板や石版石などの版面に直接描いた絵をほぼそのまま紙に刷り取れる印刷技術である。ブルレックにとって初となる今回のリトグラフを用いたシリーズは、原画をすべて描きおろし、パリの歴史ある印刷工房「Idem Paris(イデム・パリ)」で印刷された。

版材には現在主に使われている金属板だけでなく、昔ながらの石版石も使用。熟練の職人ととともに昔ながらの手法を用いて手作業で仕上げており、色の重なり方や風合いといったリトグラフならではの魅力が感じられる。また、今回は白塗装のボックスフレーム仕様を採用。額装は材料からカラー、フレーム幅に至るまでブルレックのこだわりが詰まっている。

金属板を使って制作したリトグラフ
Lサイズ/2作品
Size:W720×H1030mm(外寸)

Mサイズ/4作品
Size:W525×H716mm(外寸)

Sサイズ/4作品
Size:W378×H510mm

S size W378×H510mm

石版石を使って制作したリトグラフ
2作品/Size:W525×H716mm(外寸)

ブルレックは同展に向けて「リトグラフには、デジタル印刷やオフセット印刷では得られない生きた何かがあります。描くときには前もって準備はせず、自分でも何を描くかを決めていません。私が絵を描くのが好きなのは、デザインをするのとは対照的に結果がすぐに得られるからです。描く過程そのものが好きなのです」とコメントを寄せている。End

※作品にはすべてRonan氏直筆サインとエディションナンバーを記載し、Idem Parisの刻印を施している。

© Claire Lavabre (Studio Bouroullec)

ロナン・ブルレック リトグラフ展

会期
2023年10月27日(金)~11月28日(火)
会場
イデーショップ 六本木店 特設 Gallery
(東京都港区赤坂9-7-4 D-0316 東京ミッドタウン Galleria 3F)
入場無料 11:00~20:00
IDÉE TOKYO 併設 IDÉE Gallery
(東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東日本東京駅構内 グランスタ東京 B1F スクエアゼロエリア48番)
入場無料 10:00~21:00
※改札外からの利用の場合は、JR東日本東京駅を区間に含んだ乗車券類または入場券(140円)を購入のうえ入場すること。
詳細
https://www.idee.co.jp/shop/news/202309/bouroullec.html