「Reflector∞: Resonance of Electrical Echoes」

東京・秋葉原の複合施設 秋葉原 UDXでは、メディアアーティスト 落合陽一が手がけたオブジェ&イルミネーション「秋葉原 UDX winter illumination 2023」が2023年11月15日（水）から公開される。

現在の秋葉原はオタク・サブカルチャーの街と知られているだけではなく、ITを駆使した未来型都市の可能性を秘める街である。そこで今後、秋葉原がITによって将来をリードしていく街となれるように「デジタルネイチャー」を提唱する落合陽一とコラボレーションし、オブジェの制作を行った。

「Reflector∞: Resonance of Electrical Echoes」と題した作品は、縦2,600mm（土台600mm）、横3,000mmのガラスボックスで、側面4面にガラス、上下面にLEDを配置し、テーマである「無限の鏡」を幻想的に表現する。秋葉原の無限の可能性を体現したアート作品であり、単なる広大さや無限大ではなく、未知なる可能性、秋葉原の未来への開放性を描き出す。

落合は同作品について「現代的な日本文化の特異性と古代からつづく伝統的な慣習との対話を試みる作品」だと語る。さらに「『Reflector∞』は、電子部品を媒体として、メディアアートが新たな民藝のかたちを持つことを示しています。古代からの日本の鏡に対する感覚、その神秘性や象徴性は、物質とデジタルが交わる領域に境界として深い関連性をもち、作品中に取り入れられています。本作品が描き出すエコーとレゾナンスは、地域固有の生態系が日本文化の根底にある『鏡』の意味と共鳴し、秋葉原という都市の見た夢のような風景を描き出すことでしょう」とコメントしている。