落合陽一「ヌル庵:騒即是寂∽寂即是騒」展が開催
新しい共鳴を生み出す茶室「ヌル庵」を披露

メディアアーティストの落合陽一による展覧会「ヌル庵:騒即是寂∽寂即是騒」が、2024年1月13日(土)から2月18日(日)まで東京・麻布台ヒルズ内「Gallery Restaurant 舞台裏」で開催される。

イメージと物質、自然と計算機の境界などを探求し、計算機科学・応用物理・メディア芸術の枠を自由に越境しながら活動する落合陽一。同展では、物質と非物質、現実と非現実の間で新しい共鳴を生み出す茶室「ヌル庵」を構築し、無から有へと生じる場所、静寂と騒動が交錯するインスタレーションを展開する。

一部の作品は無料で鑑賞可能のほか、落合流茶会体験(お茶・お茶菓子つき)のチケットも販売。全作品の観覧・茶室への入場には、日時指定の茶会体験チケットが必要となる。End

落合陽一による展覧会ステートメント

光と音のような波が好きだ。またそういった装置が自然化し、風景の一部になりながら寂びていく様子、時間と空間をときに溶かし、存在を曖昧にしていく瞬間に愛着を感じてしまう。静寂は騒がしさの中から生まれ、また静寂によって騒がしさも生まれる。図と地の関係を音と光の中に再考し、見るものと見られるものの間に新しい自然を構築することを考える。そういった一連の思考によって生まれた”ヌル庵”は、物質と非物質、現実と非現実の間で新しい共鳴を生み出す空間であり、この茶室は、計算機自然のヴァナキュラー的民藝の一環として、都市の中からブリコラージュされた風景を切り出し、ときに歪め、ときに動かし、それを作品として提示する。日常的に経験する現実とそれが非現実に変容する瞬間を捉え、無から有へと生じる場所、静寂と騒動が交錯する空間を目指す。光と影を操るレンズとミラーが、見る者の意識を反映し、歪曲し変容させる。

構造物や彫刻としてのメディア装置、花を生けるように切り取られた工業社会のインスタレーションの様な偏愛の向かう先は、ときに工業製品のレディメイドであったり習慣的行為であったり、微分された信仰の形であったりもする。ここでは計算機自然の中、質量にインプリントされた倫理や規範を道具を通じて体得する機会としての茶室のあり方を考えたい。

落合陽一「ヌル庵:騒即是寂∽寂即是騒」

会期
2024年1月13日(土)~2月18日(日)
時間
11:00~19:30の間、毎30分ごとにスタート、所要時間約30分
参加費
一般:2,500円(税込:落合流茶会体験、お茶・お茶菓子つき)
定員
各回3名
入場
・ギャラリー内:一部作品は無料で鑑賞可能。
・茶室:茶室へ入場するには、日時指定の落合流茶会体験チケットが必要。下記サイトの「チケットを購入する」ボタンよりチケットを購入できる。
会場
Gallery & Restaurant 舞台裏(東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA B1F)
営業時間
・ギャラリー 火~日:11:00~20:00
・レストラン 水~日:11:00~15:00(Lunch)/17:00~23:00(Dinner)
定休日
・ギャラリー 月曜日 ※月が祝日の場合は翌日休業
・レストラン 月曜日/火曜日 ※月火が祝日の場合は翌日休業
詳細
https://artsticker.app/events/22112