築約140年の建物を改修した一棟貸しの宿泊施設
函館港のそばに佇む「Portside Inn Hakodate」

北海道函館市に築約140年の建物を改修した1日1組限定の一棟貸しの宿泊施設「Portside Inn Hakodate(ポートサイドインハコダテ)」が開業。2024年1月23日(火)より予約受付を開始した。

同施設は、函館港にほど近く、歴史的建造物が多く残る西部地区に位置する。観光のメインエリアである赤レンガ倉庫群や日本三大夜景で知られる函館山ロープウェイから徒歩圏内の閑静なエリアである。

改装された建物は、海上での貨物の運送や取り扱いを行う廻漕業者の旧遠藤吉平商店が1885年(明治18年)に建てたとされる。レンガ壁に漆喰を塗った石造り風の外観に、モダンなアーチ窓や瓦屋根といった、建築当時の和洋折衷のデザインをそのまま残している。

リビングスペース

近年は地域住民に親しまれる建物として、商店やバー、カフェなどに利用されてきたが、数年前からは空き物件となっていた。老朽化も進行しており、建物の利活用を望む声も寄せられていたことから、一棟貸しの宿泊施設として開業することになった。

改修に際しては、函館市の景観形成指定建築物に指定されているため、当時の職人技を踏襲するイメージでリノベーションを実施。家具や備品はアンティークのものや北海道の作家の作品を中心に厳選している。

ベッドルーム

リビングルームには、6名がけのダイニングテーブルをはじめ、レコードプレーヤーやBluetooth対応アンプ、スピーカー、薪ストーブを完備。調理器具一式が揃っており、市場で仕入れた新鮮な食材をキッチンで料理することもできる。End

Portside Inn Hakodate

住所
北海道函館市大町9-14
竣工
1885年 ※リノベーション竣工 2024年1月
詳細
https://www.portside-inn-hakodate.com/ja/