高知の伝統技術とコラボレーションした
空間デザインプロジェクト「MONOTOVA」

高知県をはじめとした地域の企業や自治体と協働し、新規事業開発や創業、人材育成支援を行うAlphaDrive高知は、同社が手がける地産外商推進事業「TOMO LAB(共ラボ)」の第1弾として、高知の伝統技術や職人とコラボレーションした空間デザインプロジェクト「MONOTOVA(モノトバ)」を設立した。

TOMO LABのスローガンは、「モノや地域を超えた人と人の新しいつながりを」。

長い年月をかけて育まれてきた日本各地の文化や風習、培われてきた伝統産業や伝統技術は、近代化による生活習慣の変化や継承者不足などにより、今日では失われゆくものもある。そんななか、2023年7月にスタートしたTOMO LABは、地域の事業者や職人とともに新しい価値を創出し、その魅力を発信していく取り組みだ。

MONOTOVAのモノづくりを支える匠-Takumi-のひとり土佐和紙の匠 ロギール・アウテンボーガルト。

MONOTOVAのモノづくりを支える匠-Takumi-のひとり土佐古代塗の匠 季久(池田泰一)。ほか高知の伝統技術を紡ぐ匠がプロジェクトに参加している。

その一環となるMONOTOVAは、「プロダクト(物)+空間(場)+付加価値(Value)」というメッセージを掲げ、住居インテリア、店舗設計、イベント空間といったさまざまな空間演出に対して、高知の伝統工芸の卓越したモノづくりを付加価値として提供することを目指している。

MONOTOVAの監修は、空間・プロダクトデザインディレクションチーム「Gradation Design」が担当。尾戸焼や土佐古代塗、土佐打刃物、土佐和紙工芸などの作品や工業製品を空間設計の要素として組み込み、これまでにない価値を創出する。

四国八十八ヶ所霊場 第31番札所の竹林寺や牧野植物園を有する五台山から見た高知市内の風景。

また、クリエイティブな視点から、既存の伝統工芸品の新たな価値を創出するプロダクトデザインの企画・監修や、モノづくりの現場にある課題の解決に向けた提案も行う。「『場』はつくって終わりではなく、そこから始まる」という信念のもと、つくり手である職人や空間設計・プロダクトデザインを手がけた事業も発信する。End