NEWS | ファッション / 展覧会
2024.10.10 11:29
イタリアのラグジュアリーブランド グッチによる展覧会「Gucci Cosmos」が、京都市京セラ美術館にて2024年12月1日(日)まで開催中。100年以上にわたるブランドのアイコニックなデザインの数々を展示する。
1921年にフィレンツェで創設し、長きにわたり築いてきたグッチの歴史をひもとく同展は、上海、ロンドンに続く、世界巡回展である。各会場ともに、イギリスのコンテンポラリーアーティスト エス・デヴリン(Es Devlin)が空間デザインを担当し、イタリアのファッション研究家・評論家のマリア・ルイーザ・フリーザ(Maria Luisa Frisa)がキュレーションを手がけている。今回の展示は、フィレンツェにあるグッチのアーカイブに収蔵された貴重な逸品などを、京都市京セラ美術館の収蔵品とともに作品同士が呼応するように紹介する、日本ならではのものとなっている。
最初の展示ルーム「Time Maze-時の迷宮」では、創設者グッチオ・グッチ(Guccio Gucci)から現在のクリエイティブ・ディレクター サバト・デ・サルノ(Sabato de Sarno)の時代まで、タイムラインをビジュアライズして演出。同心円状に配置された3つのセクションに、グッチのカリスマ性とアイデンティティが確立された重要なタイミングやアイテムをマッピングして、ブランドの過去・現在・未来を表現する。
さらに、大型スクリーンに映し出された迫力のある映像によって、グッチと乗馬の世界のつながりを紹介する「Zoetrope-乗馬の世界」、1970年代から現在までのグッチのコレクションをまとったマネキンたちが、ランウェイを歩くモデルのように並べられた「Echoes-クリエイティビティの系譜」、スポーツの世界やライフスタイル、レジャーにまつわる作品と、京都市京セラ美術館のコレクションを並置して展示する「Leisure Legacy-ライフスタイル賛歌」と、遊び心に富んだ空間が繰り広げられる。
そして、ブランドをもっとも象徴するバッグ「グッチ バンブー 1947」が一堂に会する「Bamboo-バンブーの世界」には、グッチの日本上陸60周年を記念するコラボレーションプロジェクト「Bamboo 1947:Then and Now」の一環として、「グッチ バンブー 1947」のヴィンテージバッグを日本の伝統工芸作家やコンテンポラリーアーティストが再解釈した作品をセレクトして展示。京都・西陣織の老舗「HOSOO(細尾)」とのコラボレーション作品も披露される。
同展を締めくくるのは、「Red Threads-グッチの絆」。日本の「赤い糸」の伝承からインスピレーションを得て、ウェアやアクセサリー、オブジェをレッドで表現。思いがけないものを永遠の美や革新のシンボルへと昇華するグッチのクリエイティビティを示す展示からは、自由なスピリットと無限のエネルギーが体感できるだろう。
マリア・ルイーザ・フリーザは「開催する都市の雰囲気によって変化するエキシビションに取り組むことができるので、グッチの歴史を探求するこのプロジェクトは、毎回独自の視点と新たな発見をもたらしてくれます。京都市京セラ美術館のような歴史と格式のある舞台で、新しい解釈やエレメントを加え、より豊かな体験へと再構築することは、とてもやりがいのある挑戦でした」と日本での展示について語っている。
グッチ日本上陸60周年記念展「GUCCI COSMOS」
- 会期
- 2024年10月1日(火)~12月1日(日)
- 時間
- 10:00~18:00(最終入場は17:00まで)
- 休館日
- 月曜日(祝日の場合は開館)
- 会場
- 京都市京セラ美術館 本館 北回廊1階/新館 東山キューブ
(京都市左京区岡崎円勝寺町124) - 詳細
- https://www.gucci.com/jp/ja/nst/cosmos-exhibition