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3時間前
2025年4月。ミラノ・デザイン・ウィークの時期になると、毎年恒例のように見本市会場も市内も人であふれ返る。その喧騒を少し離れた、南部の開発が進む工業地帯リパモンティ地区にあるNPOアートギャラリー「ICAミラノ」の2階展示スペースに、ジャスパー・モリソンが現れた。
「非重要さ」から生まれる普遍性
「The Lightness of Things(ものの軽さ)」展は、ICAミラノ財団のボードメンバーであり、今年1月にフロスB&Bイタリアグループの会長に就任したピエロ・ガンディーニの支援により実現した。
薄暗い照明のメインルームに足を踏み入れると、10脚の椅子がふわりと浮かんでいるかのようなインスタレーションが目に飛び込んでくる。もちろん全てジャスパーがデザインを手がけたものだ。