Co-Design Challengeの意図を紐解く

大阪・関西万博のキーワードは、「共創」。従来の万博で展開されてきた「競争」と相反するアプローチはなぜ出てきたのだろうか。その狙いと活動をExpo Outcome Design Committee(EODC)メンバーでCo-Design Challengeアドバイザーを務めるクリエイティブディレクターの小西利行とプロダクトデザイナーの服部滋樹が語る。

©エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社

なぜ万博で共創なのか

万博と聞くと、1970年の大阪万博のように、科学技術とイノベーションを原動力に経済発展やインフラ整備、近代化をもたらす起爆装置とイメージする人は多いだろう。実際に2020年ドバイ国際博覧会までは大いにその効果が期待されてきた。しかし、ドバイ万博は新型コロナウイルスの拡大により開催が1年延期され、世界的なパンデミックは未来を描くこと自体にも大きな影響を及ぼした。EODCの代表・齋藤精一とともにドバイ万博日本館にクリエイティブアドバイザーとして携わったPOOL inc.の小西利行は、経緯を振り返る。